希望小売価格(上代)と掛率(卸率)から卸価格(下代)を、または卸価格と上代から掛率を計算します。
メーカー・問屋・EC事業者間のB2B卸取引において必須となる「上代(希望小売価格)」「下代(卸価格)」「掛率(卸率%)」を相互計算するツールです。小売店への卸条件提示、仕入れ原価試算、ロット別の掛け率シミュレーションに幅広くご活用いただけます。
一般消費者向けの定価(上代)に対し、契約掛率(例: 60%=6掛け)を乗じて卸売単価を算出します。
💡 具体例: 上代 10,000円、掛率 65%(65掛け)の場合 → 10,000 × 0.65 = 卸価格 6,500円
提示された卸単価と定価から、定価の何割(何掛け)で供給されているかを逆算します。
💡 具体例: 上代 8,000円、下代 4,800円 の場合 → (4,800 ÷ 8,000) × 100 = 掛率 60%(6掛け)
「卸価格3,000円、掛率60%」で商品を仕入れた場合、想定すべき定価(上代)を算出します。
💡 具体例: 下代 3,000円、掛率 60% の場合 → 3,000 ÷ 0.6 = 上代 5,000円
| 取引先形態 / 流通チャネル | 一般的な掛率相場 | 取引条件・主な特徴 | 値引き・ロット条件 |
|---|---|---|---|
| 個人商店・小規模セレクトショップ | 60% 〜 70% 掛け | 小ロット(数点〜数万円単位)での取引が多く、代金回収は前払いまたは売掛30日。 | 下代が高め設定になりやすい |
| 大手百貨店・専門店(消化仕入れ含む) | 50% 〜 60% 掛け | ブランド認知向上に寄与するが、返品条件(委託販売)や販売員派遣費がかかる場合あり。 | 返品特約の有無で掛率が変動 |
| 量販店・大型チェーンストア (GMS) | 45% 〜 55% 掛け | 大ロット発注が期待できる反面、リベート要求やセンターフィー、特売協賛金が発生。 | 大口割引前提での価格設計が必要 |
| 一次卸(大問屋・ディストリビューター) | 40% 〜 50% 掛け | 全国の小売店へ広く流通させるハブとなるため、最も低い掛率が求められる。 | コンテナ・パレット単位での一括納品 |
| EC専業ショップ(仕入れ販売) | 55% 〜 65% 掛け | 画像素材や商品説明の提供が条件となることが多く、ドロップシッピング対応も。 | モール手数料を考慮した価格提示 |
卸取引では『注文金額◯万円以上で送料無料(元払い)、未満は送料実費(着払い)』という下限ライン(ミニマムオーダー)を設定するのが標準です。小ロットの卸で送料無料にしてしまうと、送料だけで卸利益が吹き飛ぶリスクがあります。
掛け売り(請求書払い・翌月末払いなど)を行う際は、取引先の与信審査や保証サービスの利用を検討しましょう。初めての取引先には『初回前金(着金後出荷)』または『Paid等の決済代行サービス』を利用するのが実務上の安全策です。
自社公式サイトで定価より安くセール販売しすぎると、商品を定価で仕入れてくれている卸先・小売店からの信頼を損ねる原因になります。直販でのクーポン発行時も卸先への配慮あるプライシング設計が不可欠です。
自社ブランド商品をバイヤーやセレクトショップに提案する際、掛率に応じた下代一覧表の作成に。
メーカーや輸入元から提示された掛率に対し、自社店舗の送料・人件費を引いても目標粗利が確保できるかの検算に。
「10個なら65掛け、50個なら60掛け、100個なら55掛け」といったボリュームディスカウントの設計に。
他社ブランドの受託生産において、相手先の希望上代から逆算した製造上限コストの試算に。